”危険な暑さ”ラクダも死ぬ
2022年 8月3日に暑さに強いフタコブラクダが死んでしまいました。
死因は熱中症と言われています。
解剖の結果、体内の臓器などが熱にかかった時に出るような色だったことから体内の温度が通常に比べて高かったことから熱中症で死んだとされています。
死んでしまったラクダは高齢であること、立てない、体力の低下があったことでそうなったと推測されているそうです。
高齢だったり色々な要因があって死んでしまったんですね…暑さに強いはずなのに高齢と体力低下で熱中症になってしまったんですね。
そんなフタコブラクダについて書いていきます。
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特徴は、砂漠地帯や乾燥した荒地や草原など過酷な自然環境で暮らしています。そんな環境下でも暮らせる体の作りになっています。
体の仕組み
人間は、水をまったく飲まない状態だと4〜5日で死んでしまいますが、水の少ない砂漠に生きるラクダは、厳しい移動や動きがなければ2週間程度は水を飲まずに生きることができるそうです。
またラクダは、水を飲まずに1日に100kmを超える長距離移動が可能なほど、水がない中での活動に上手く対応することができます。さらにラクダは一度に飲む水の量だ、一度に100L以上の水を飲むこともできる。そうやって体内に入った水は血液中へと吸収されるが、ラクダはその吸収量も他の哺乳類に比べ多いという特徴がある。
体温が34度〜40度まで変化し、体温が40度になっても下げる必要がなく汗の量を抑えることができます。そうすることによって水分の損失を少なくできます。−29℃〜38℃の環境でも生きられます。
厚い毛皮は夜の低温から体温の低下を防ぎ、昼間の日射による体温の上昇を防ぎます。長い足は、地面から発せられる熱から体を守ります。
ラクダのコブの中身
背中のコブには脂肪が入っており、体に必要な栄養を脂肪に変えてコブの中に蓄えています。食料不足によってエネルギーが足りなくなるとその脂肪をエネルギーに変え、その時に代謝水といわれる水が生じ、それによって水不足にも対応することができす。
またコブに体の脂肪を集めておくことによって、体の熱が逃げやすくなます。さらにその脂肪が詰まったコブが背中にあることから、こぶは熱い日差しを遮るのにも役立つ。ラクダの体には、こういった砂漠に対応するための特徴がたくさんあります。
植物から水分を得る
口の皮膚が硬くトゲだらけの砂漠の植物や干からびた植物も食べることができ、食べ物が少ない砂漠でも食べ物を得ることができます。
そんな砂漠にある植物からも水分が得ることができ、そういった方法でわずかな水分を得ることができす。ラクダは気温49度になる砂漠でもほぼ汗をかきません。
だからこそ、一度得た水分を長く体内に貯めておくことできるんです。
まとめ
イメージとしては、「砂漠の荷物運び」「ラクダレース」などがありますが、砂漠や荒地、過酷な環境下の中で生き抜くために特化した体の特徴ばかりでした。
現在、野生のラクダは1000頭ほどのフタコブラクダが中国とモンゴルの砂漠に生息しているのみです。ヒトコブラクダは野生下では絶滅してしまいました。
家畜のラクダは、アフリカ北部、東部、西アジア、南アジアで飼育されています。世界中にラクダは約1400万頭おり、そのうちの90%がヒトコブラクダ、残りの10%がフタコブラクダです。ラクダは、毛、乳、輸送用に飼育されています。
「暑さに強いラクダが死んだ」という話からラクダのことについて書いていきました。いくら強いといっても老いや体力低下には勝てないですね。
それ以前に異常気象をどうにかしたいです…
調べてみてわかった特徴や野生のラクダの数が少なかったと言うのがビックリでした。
SDGsで色々なことに取り組んでいますが数が少なくなっている動物の数も注目していきたいですね。