昆虫食!?
昆虫食とは、文字通り昆虫を食べることです。
昆虫を食べる、と聞くと「奇異なこと」と感じるかもしれませんが日本でもイナゴの佃煮がありますよね、そう考えると珍しなことなんです。
近年ではハリウッド女優が食べ始めたと注目を集めていますその理由と昆虫食についてレポートします。
1.環境にやさしい
「環境にやさしい」とはどういうことかというと1キロあたりの「温室効果ガス」の発生量が他の家畜に比べると少なく、環境負荷が低いと言われています。
次に、必要な「エサの量」を比較すると肉の種類や製造工程などによってですが、おおむね1キロの牛肉を作るには8~10キロほどのエサが必要だと言われています。
一方、1キロのコオロギ肉(可食部の量を比較していることがわかるよう肉とつけています)を作るのに必要な飼料は2キロと大きな差があることがわかります。
また、出荷までの時間が牛豚と比べると短いと言うのが特徴です。
牛は30ヵ月、豚は6ヵ月、昆虫は1週間から1ヵ月ほどです。
以上から、昆虫は家畜と比較すると
- 生産時の温室効果ガス発生量が少ない
- 少ないエサで早く食べられる状態になる
ということが言えます。
2.タンパク質などの栄養素が豊富
昆虫が家畜と比較して環境に良いことがわかりました。それでは、栄養価はどうでしょうかコオロギと食肉と栄養価を比べてみましょう。
コオロギのタンパク質は約20%、鶏むね肉23%、豚もも肉22%、牛もも肉21%と他の食肉と比べてもほぼ同等と言えます。
また、多くの昆虫が魚と比較して脂肪酸が多く栄養不良の人への栄養補助食品として期待することができます。
さらに繊維、銅、鉄、マグネシウム、マンガン、リン、セレン、亜鉛などの微量栄養素も多く含まれているため、偏った食生活の改善にも役立つのではないでしょうか。
3.生産加工がしやすい
最後に生産・加工のしやすさ、というメリットに触れています。
可食部1キロに必要な農地の面積が15平方メートルと少量で(鶏肉45平方メートル、豚肉50平方メートル、牛肉200平方メートル)他の家畜に比べると肥料の量も少なくて済みます。
気温や天候条件が昆虫に合致している地域であれば、小規模な養殖をすることも可能です。
4.気になるデメリット
昆虫を食べる習慣がない人にとっては昆虫食への不安があると思います。アレルギーや病気への不安、見た目への抵抗、未知の味への戸惑い、さらには「本当に昆虫を食べることのデメリットはないのか?」といった不安にはどう対処したらよいのでしょうか。
昆虫が他の食材のように衛生的に扱われる限り、病気や寄生虫が人に感染することは少ないでしょう(事例としては知られていません。)
ただ、アレルギーについては昆虫は甲殻類と同じ無脊椎動物なのでエビ・カニ、に対してアレルギーを持つ人は可能性があります。
あとは、見た目への抵抗ですかね、日常的に食べることがなければ姿形で食欲がわかないこともあるでしょう。海外の人が納豆を受け入れづらいのと同じですね。
5.まとめ
今世界で注目されていす昆虫食でした、その理由は
- 生産時の環境負荷が低い
- 栄養価が豊富
- 生産・加工がしやすい
というものでした。
近年世界的な環境意識の高まりを受けていろいろな取り組みがされています。
その中の1つとして昆虫食はどうですか?「環境にやさしい、栄養素が豊富、加工しやすい」など冒頭にも述べたハリウッド女優が食べている、今後は昆虫食へのニーズ増加が予想されそうです。
こんなに昆虫食が注目されているのであれば一度はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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