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ダークマターの正体がついに!?

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ダークマター」ってご存知ですか?

ダークマター」は、謎の物質であり、謎です。

ダークマター」の特徴

  • 見えない
  • 触れない
  • 質量はある

これだけを見ると、まるでつかみどころがない物質ですね。

 

なぜ「ダークマター」の存在がわかったのか?

1930年代、銀河が集まった銀河団の観測が行われた。個々の銀河の運動を調べると、動きが速すぎ、光っている銀河以外の目には見えない何者かが、重力によって、銀河団がバラバラにならないようにつなぎとめている。

1970年代、恒星が集まった銀河の観測が行われた。個々の恒星の運動を調べると、動きが速すぎた。銀河中心に密集している恒星以外の目に見えない何者かが、重力によって、銀河がバラバラにならないようにつなぎとめている。

このように、「見えるものを観たら、見えないものが視(み)えてきた」のである。

目には見えないけど、そこには質量のある物質が存在し、重力を及ぼしていて、銀河団や銀河の形を維持している。 

 

ダークマター暗黒物質)」解読まであとわずか!?

宇宙を構成する物質のうち、目に見えるのはわずか5%ほどだという。ほか80%を占めているのが、正体不明な物質。つまりは「ダークマター」なんです。

その謎を解明すべく、永きにわたって研究が行われてきたが、ついに……希望の光が差してきたようです。

先般、「カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)」が学術誌『Nature Astronomy』に掲載した論文によると、水星の軌道上で太陽の近くを通る宇宙船の中に搭載されている原子時計を研究することが、ダークマターの性質を解き明かすカギとなるかもしれないという。

水星と太陽の間にある軌道上では、ダークマターの密度が極めて高い可能性があるため、その領域で探査を行うことで振動信号を非常に敏感に察知することができるという。

光子の波動を観測する「原子時計が大活躍」する可能性が出てきた。

現時点では、太陽付近のダークマターの密度はまだ不明瞭だが、低感度測定であってもそれによって収集できる情報は非常に貴重であると研究者らは主張している。

 

ダークマター調査以外にも多くの役割を担っている原子時計。他の宇宙ミッションと同時並行に異なる研究ができれば効率的に謎が解け、ひいては人類の火星到達を現実のものとする、その一助となるはずだ。