みなさん「マーゲイ」という動物をご存知ですか?
この美しい模様が特徴的な動物がマーゲイです。
主に南アメリカの熱帯雨林に生息する、ネコ科の動物になります。
マーゲイはヒョウの様な野生味溢れる姿をしていますが、
体長70センチ、体重5キロ程と意外と小さいんです。マーゲイは完全に樹上性のため後ろ足が180度反転させることができ、これにより頭から木を駆け下りたり枝にぶら下がったりすることができます。
ネコ科の動物でこの進化を遂げることができたのはマーゲイとウンピョウの2種のみになり非常に希少な生態であることがわかります。
そしてこの能力を活用してマーゲイは様々な小動物を捕獲するのですが、捕まえることが難しい獲物も存在します。
それは、顔面が黒いサル「フタイロタマリン」です。
このフタイロタマリンは、それなりの知性と樹上に特化した身体能力があるためマーゲイをもってしても捕獲は極めて困難です。そこでマーゲイは知恵を絞り画期的な作戦を思いつきます。
それは「鳴き真似」です。なんと驚くことにマーゲイはフタイロタマリンの鳴き真似をすることでサル達を誘き寄せる恐ろしい作戦を考え出したのです。
しかしこの作戦には想定外な結果が待ち受けていました。それは…成功率がほぼ0%だったことです。
そもそもマーゲイの鳴き真似は下手すぎて話になりません。それに加え鳴き真似に自信があるのかは知りませんが、姿も隠さずに堂々と泣き散らかしているため目視で確認され、なんの迷いもなく逃げられてしまいます。
マーゲイは気が付いていませんが目視で確認せず音だけを頼りに突っ込んでくる動物はサイくらいしか存在しません。
しかしサイは知性というものが崩壊しているため、考える前に突っ込んでしまうのです。
つまり、フタイロタマリンのような知性がある生物に鳴き真似という作戦は通用しないのです。
それが、姑息な声真似作戦を思いついた生き物「マーゲイ」です。